泡8後記

our_bubble_hour2009-06-09


先日のOur Bubble Hourにお越し頂いた皆さん。本当にありがとうございました。
大盛況の内に終えることができましたことを心より感謝申し上げます。
それと同時に予想を超えるご来場の中、上手にご案内できずご不便もお掛けしたと思います。
お礼と併せてお詫び申し上げます。

sawako+ラジオゾンデによる約3年ぶりのセッションライヴ。
泡開催史上最もぶっ飛んだプレイをキメてくれたnostock a.k.a 直嶋岳史さんの初DJ。
そしてスペシャルサプライズ、sawakoさんによるVJプレイ、などなど。

皆さんに楽しんで頂けたならそれに勝るものはありません。
まず先んじて、当日の写真を公開致します。
下記リンクからご覧いただけます。

取り急ぎご挨拶と御礼まで。


フォトアルバムはこちらからどうぞ。

sanctuary / ラジオゾンデ

our_bubble_hour2009-05-26


今回Our Bubble Hourにご出演頂く、青木隼人さんと津田貴司さんのデュオ、ラジオゾンデ
今年3月にSTARNET MUZIKより1stアルバム「sanctuary」をリリースされています。
大変充実した内容で、その製作過程はアルバム製作ノートに津田さん自身の手で詳しく丁寧に綴られています。

なのでこれ以上なにをといった感じではありますが、アルバム発売を記念して久しぶりとなるクロスレビューをやってみようと思います。



ユニット名に冠されたラジオゾンデとは、「気象観測気球」のことだそう。気球から眺める音を音像化するという彼等の奏でる音楽には、流行や奇を衒ったりといった不必要なモノは一切介在していない。淡々と奏でられるギターやエレクトロニクスの持続音等と呼応しながら、柔らかく旋回する音達にジッと耳を傾けてみれば、ラジオゾンデの持つ世界観に引き込まれて行く事と思います。僕がそうであった様に。

                                      zu-hause


アコースティックギターの調べや、虫の鳴き声、ギタードローン、こんなキーワードを挙げると、風景を情景を喚起させる音楽などと言った手垢のついた表現を用いたくなるけれど、不思議なものでラジオゾンデの音楽からはより物理的で具体的な何かを想起させられる。
それもそのはずこのアルバムの製作ノートを見ると、ライヴ録音による音素材をほぼ原型に近い形でエディットしているらしい。
なるほど。これはある観測記とも呼べる録音なのかも知れない。まさにラジオゾンデ。名は体を(音を)表している。
日が昇って沈んで、気温が上がって下がって、空気が様々な形で流れて、一日という時間が過ぎる。その記録。写真のような音楽。

                                        obh


ラジオゾンデは、日に2回放たれる。
湿度や気圧を測りながら上昇。
約30kmの高さで気球は破裂し、観測器はパラシュートをひらいて、地上に降りてくる。
空の上のラジオゾンデは、静寂の中にいる。
空気とともに動くので風は感じない。
動いているのは自分ではなく、世界の方だ。
ラジオゾンデの行く先は決まっていない。
偏西風にのって海へ向かうものが多いが、最初に放たれた、もとの場所に戻ってくることもある。
ラジオゾンデ(気象観測気球)について書いていたら、そのままラジオゾンデの話になった。
これは彼らの、彼らと環境の合奏による、ファーストアルバムです。

                              西村佳哲リビングワールド



今回はラジオゾンデとしてお誘いさせて頂きましたが、青木さん、津田さんお二人ともソロアーティストとして長く充実した活動を重ねておられます。
そちらの方もぜひチェックして頂きたいと思います。


青木 隼人 Guitar,Chromaharp, etc. 

ギター演奏を中心に、環境と共存する独自の音楽を展開。ライブ活動のほかにも、ギャラリーなどの展示空間にて会場や作家のために音楽を制作。2008年冬「NADA ART FAIR MIAMI」(米国マイアミ)にてサウンドインスタレーションを発表。自主レーベル「grainfield」からCD『guitar solo # 1』『guitar solo # 2』『morning july』『morning october』を発表している。(photo:かくたみほ)
http://grainfield.net/aoki/


津田 貴司 Guitar, etc. 

90年代後半よりhofli名義でサウンドスケープに基づいた演奏を行なう。360゜records、commune diskのコンピレーション参加、アルバム『水の記憶』のほか、津田貴司名義で『湿度計』(STARNET MUZIK)リリース。サウンドインスタレーションとして『湿度計』(益子STARNET RECODE)、『海の呼吸』(葉山haco)などを発表。空間との対話を重視した音楽活動を展開している。
http://d.hatena.ne.jp/hofli/

泡8

our_bubble_hour2009-05-19



8回目となるOur Bubble Hourを5/30に、場所はおなじみloop-lineにて開催させて頂きます。

ちょうど本日、一年ぶりに日本の地を踏まれたsawakoさん。
今回は彼女をお招きすることから始まりました。

実はsawakoさんには昨年の同じ時期にも泡への出演依頼をさせて頂いた経緯がありまして、その時はタイミングが合わずご縁を結ぶこと適いませんでした。
正直私自身半ば諦めていた部分もあったのですが、今回zu-hauseくんの尽力によってご出演頂けることになり、一年越しの願いが適ったというわけです。

そして共演のラジオゾンデのお二人、津田貴司さんと青木隼人さん。sawakoさんのアルバムほぼ全てに参加されていて縁浅からぬ間柄です。
ラジオゾンデをお招きしたのも、実は彼女からご推薦を頂いてのことです。

zu-hauseくんからsawakoさん、sawakoさんからラジオゾンデへと繋がっていった線は、思わぬ形で結ばれることになりました。
すでにお三方からも告知があります通り、sawako+津田貴司+青木隼人によるスペシャルセッションライヴをラインアップさせて頂きます。
聞くところによると3年ぶりの共演となるそうで、とてもとても貴重なライヴとなります。
その場をOur Bubble Hourでご提供することができて本当に光栄です。お楽しみに。


DJ陣はレジデントrunさんを筆頭に、初登場のお二人yamyさんとnostockさんをお迎えいたします。
yamyさんは、昨年惜しくも解散したバンドseeklivにベーシストとして参加され、他にも民族楽器アサラトのアンサンブルユニットHuayruroでの演奏など多岐に渡る活動をされていて、今回はDJとしてご登場願います。
nostockさんはご本人の希望もあって伏せますが、本来なら泡にLIVE出演して頂かなくてはいけない位のアーティストです。今回はDJをやってみたいと言ってしまったばかりに、ほとんど無理矢理引き込んだ形でDJとしてご参加頂きます。
あまり制約のない音空間を目指している泡にまた新しい空気を運びこんでくれると思います。



そしてお気づきでしょうか。なんとOur Bubble Hourにもイベントロゴができました!
描いて頂いたのは泡5でのフライヤーデザイン、また前回blackgum名義でセレクター出演頂いた、francegumさんの手によるものです。
これからずっと大事に使わせて頂きたいなと思っています。


そんなこんなで5月30日を迎える訳ですが、今回うれしいことに何時にない多くのお問い合わせを頂いております。
特に予約制を布いているわけではありませんが、会場であるloop-lineのキャパシティ上、入場制限をさせて頂くことがあるかも知れません。
大変申し訳ありませんが、あらかじめご了承下さい。

最後に、今回の起点となったzu-hauseくんが数年前に某音楽紙に寄稿され、私自身sawakoさんの音源を手に取るきっかけになったテキストをご紹介したいと思います。
Our Bubble Hour vol.8 どうぞお楽しみに。



HYPOのリミックスやアンドリュー・ドイチェ、国内の気鋭の作家達ともコラボレートしてきたSAWAKO。フィールドレコーディング専門のand/OARという、CDRでリリースを重ねてきたレーベルがSawakoの新作で初めてCDのプレスに踏み切った経緯はわからないが、レーベルサイドの自信が伺える。「Your-Gray」というタイトルは、日本語に置き換えると「ゆうぐれ」となる。そう、このタイトルは内容を示唆しているだけでなく、アートワークにまで丁寧にその意味を伝えてくれているのだ。この作品では多くのゲストが参加。中村としまる、アスナ藤本雄一郎ら気心の知れた人達とのコラボレートは、先鋭性と暖かみが同居した雰囲気を丁寧に彩る。一聴して先鋭的な音という雰囲気以上に感じ取れるのは、何処かホッとさせてくれる緩やかさ。それらは彼女の作風を如実に物語るよう。フィールドレコーディングというと、少々アカデミックな素養や近寄り難い/難解と捉えられなくもないが、裏を返せば日常の何気ない生活や自然音を録ったもの。水の音や風、空気の震えなど、自分の耳で普段聴いている音がこうやって録音されていくと、驚かされる程の温度差を感じ取る事が出来るし、しかも、そこには慎ましやかに彩られた楽曲が出来上がるのだ。「女性的」なんていう気は更々ないが、しかし彼女の感性が自然体で音に変換されていく過程は、スリリングさと柔らかさが絶妙なバランスで構築されたものだ。彼女のフィールドレコーディング作品は、アスナとのコラボレートという形で「オータムレコード」からリリースされている「aihara」でも聴く事が出来るが、こちらはフィールドレコーディングのみに限定したもので、音の加工も施さず、意外な場所(養鶏場!)での録音等、ユニークな視点から作品を発表している。
他にも、多作で知られるアンドリュー・ドイチェのレーベル「magic if」からリリースされている「フィッシュウィッシュ」等でも、深海のサウンドスケープが詰まっている。現在は殆どが海外のレーベルからのリリースに集中しているが、彼女は現在ニューヨークに拠点を移し。次作のレコーディングに突入してるのだそう。(2005.05)

Our Bubble Hour vol.8

our_bubble_hour2009-04-14

5/30 (sat) @loop-line
Open/start 18:00
Charge \1,500+ 1drink order


LIVE:


sawako

名古屋出身。現在、ニューヨーク在住。
デジタル技術を用いながらオーガニックで瑞々しい世界感を紡ぐsawakoの作品は、これまで英国のWire誌や米国のNYArt誌などにとりあげられてきました。
2000年ごろからネット上をベースに活動をはじめ、ガーリーミニマリズムの先駆けとして活躍。
日常の小さな断片をきりとって、電子音とともに、様々な情景のうつろう懐かしくて少し切ない凛とした空気感を紡ぎます。
親しみやすい穏やかな音景によって「microsound」「lawercase sound」とよばれていたジャンルの裾野を広げることに貢献する一方、その硬派でゆるぎない独特の世界感とテクノロジーに関する洞察力の深さは、世界中のコアなリスナーに根強く支持されつづけています。
Website: http://www.troncolon.com/


ラジオゾンデ (青木隼人・津田貴司)

青木隼人と津田貴司のデュオ。ラジオゾンデとは「気象観測気球」のこと。
ギターやクロマハープ、エレクトロニクスなどによって気球から眺めた音の風景画を描く。
自由学園明日館、STARNETなどでの演奏のほか、N.Y.在住の音楽家SAWAKOのアルバム『BITTER SWEET』(12k)などに参加。
2008年には「shibata & asuna」とともに松本・金沢・福井(8月)、新潟(11月)でのライブ・ツアーを行なった。
website: http://grainfield.net/rs/



DJ’s: run, nostock, yamy


千駄ヶ谷loop-line cafe
渋谷区千駄ヶ谷1-21-6 第3越智会計ビルB1
Daisan Ochi Biru B1 1-21-6 Sendagaya Sibuya-ku
http://www.loop-line.jp/

 泡7をふり返る

our_bubble_hour2009-04-05


先日ループラインへお越し頂いた皆さん。ありがとうございました。おかげさまで大盛況と言ってよい空間だったと思います。
一方で会場レイアウト等でご不便をおかけした面もあったと思います。感謝と同時にお詫び申し上げます。


今回は初の試みとして、前半を展示ギャラリーとしてオープンし、後半をライヴイベントとする形式で行わさせて頂きました。


展示作品は絵画作品5点、写真作品1点の計6点、全てライヴ出演もして頂いた青山政史さんの手によるものです。
敢えて挙げるとするなら、布カンバス地に描かれた作品2点はその製作方法も含め本当に素敵な作品でした。
青山さんの絵画作品は白地のカンバスに黒の線描と言った作風が主ですが、直接カンバスに描いているのではなくカーボン紙の上から原画をなぞって、また時には加筆をして描きあげているそうです。
あの独特で儚げな線の揺らぎはそう言った工夫の元で表されているのかと関心しきりでした。
余白を多く取った感じも含めて、空気を描いたとされる朦朧体をも髣髴とさせる素敵な作品群でした。
こちらから作品例が見れますのでぜひ。
http://andland.info/doorfloorwindow/abcdabc/index.html


そして展示中は泡のレジデントDJであるrunさんのロングセットが流れていました。
個人的にはかなり起伏に富んだプレイだったように思います。
例えば中ごろから後半にさしかかるあたり、少しダークながらもメロディアスな展開が続いていて、青山さんの作品の見え方に変化がついているようでとても感じ入るものがありました。
作品の雰囲気をより引き立たせる音もさることながら、作品の違った面を引き出すようなプレイとでも言いましょうか。
懐の深さと言いますか手前味噌ながらさすがと思わずにはいられませんでした。


LIVEの一番手は畔のおふたり。なんといいますかちょっと言葉にするのが難しいです。
すでにリリース済みのDVDとは違う影絵映像作品だったのですが、素晴らしいの一言につきます。
写真にもありますが、足踏みミシンの所なんかもう軽く涙腺にくるぐらいの勢いで。
いずれまたDVD化もされることと思いますので、ぜひご覧下さい。ホントいいです。
演奏の方は玩具楽器なども多く取り入れた音で、影絵の雰囲気とのマッチングもばっちりでした。
かと言っていわゆるBGM的な感じでは決してなく、双方が交じり合ってひとつの表現であることは間違いないです。
上記の絵画作品と音楽の関係とはまた違う、不可分であるものとでも言いましょうか。
そして終盤、戸井安代さんのクラリネットと原川奈緒さんのピアニカが合奏された瞬間たるや!
全身総毛立ちました。


畔の演奏の後登場したのは、選曲者としては初参加のblackgumさん。
泡5のフライヤーデザインをやって頂いたあの方でございます。
これがまた泡の新機軸を垣間見せてくれたかのような選曲でして、比較的ぐっと聞き入る感じの音が多い泡では、いままでにない雰囲気を作り上げてくれました。
いわゆるシャンソンなどの枯れた雰囲気の曲などを繋いでくれて、イラストレーターとしてのセンスが選曲にもしっかり表れていたように思うのです。
ラストナンバーでユーミンルージュの伝言がかかった時など確実に会場の温度が上がってました。
DJイベントでの泡なんかもおもしろいかもなーなどと思ってしまう、そんな時間でした。


青山政史

いつか泡に出て頂こうと思い続けやっと念願かないました。
その発表音源の多さとは真逆でライヴの機会は少なめなだけに待望でした。
リハーサルの時点でそれは明らかだったのですが、まさに青山政史の音!としか形容できない音色。
一時期のエリック・クラプトンのギターの音色をしてウーマントーンと表しますが、例えは大げさかもしれませんが、一聴してそれとわかる青山さんならではの音色なんです。
さらに複数人で演奏してるのではと思えるくらい多重的に音が重なっていくのですから。
ギター一本で良くもここまで表情豊かに。。。と言った演奏でした。
サウンドセッティングの力足らずけっこうノイズ交じりの場面も多かったのですが、終演後それすら味だったと言ってくれた方が何人もいて、その演奏の素晴らしさをあらためて思い知った次第です。
ここでの演奏のちょうど一週間後に再び青山さんが出演されるイベントがあって遊びに行ってきたのですが、そこでは泡の時とはまた違ったギターをパーカッシヴに爪弾くような演奏も見受けられ、まだまだいろいろな表現をお持ちのようです。
当日は物販にて新作の絵画作品集'the express way to kirakiraland'も出品いただきました。
これがとっても素敵なんです。機会がありましたらぜひお手に取ってみて下さい。

最後を閉めてくれたのはzu-hauseくんのDJプレイ。
今回は彼のfavoritばかりを繋ぎ合わせたベストセレクト的な選曲だったようで、過去の泡でもかけていた曲などもまた折り込まれていて、良い音楽を様々な人にアナウンスしたいという彼の思いが端的に表れていたのではないかと感じました。


次回のOur Bubble Hourですが、5月30日の土曜日を予定しております。
近々に詳細含めご案内できるかと思いますので、ぜひチェックしてみて下さい。
最後になりますが、ご来場頂いた皆さんありがとうございました!

泡6を振り返ってみる


まず最初に、開演時間が予定より大幅に遅れてしまったことを深くお詫び申し上げます。
その遅れを吹き飛ばしてくれるかのように出演していた皆さん素晴らしいパフォーマンスを繰り広げてくれました。


twoth

写真をご覧になってわかる通り、彼にしか作りえない独特のセットで繰り広げられる音楽は、郷愁を誘いつつもどこか強靭さを感じさせる音像を立ち上げてくれました。
オルガニートと名付けられた光を放つ自作楽器を中心に据え、エフェクターを直接打楽器のように叩いてビートを紡ぐ手法はその音と同じく驚きに満ちたものでした。
そこに彼の音楽の根幹を支えているともいえるピアニカの音色が被さり、一気に彼の世界観に包まれていくのです。
終盤に差し掛かった頃でしょうか、カズーというラッパのような楽器を使って彼が歌い出した瞬間、鳥肌が立ったのが忘れられません。
予定の演奏時間を越えてることに全く気づけなかったほどの充実した演奏でした。

その後twothさんの活動もますます活発で、レーベルの立ち上げ、ラッパーとの競演(今をときめく環ROYと!)、テニスコーツ植野さんとの製作、そして何よりも自身の2ndアルバムの製作と目が離せません。
間違いなく要注目のアーティストです。


Pebre

オランダはDen Haagより来日した白石怜、Roberto Garreton, 佐脇由佳里の3人からなるPebre
曲ごとに全く雰囲気の異なる演奏でこの人たちはどれだけ引き出しがあるんだと驚かずにはいられませんでした。
ロベルトさんのギタープレイは特に圧巻で、素人目にもその技術の高さは目を見張るものがありました。
佐脇さんのシンセとラップトップを使った演奏は、エレクトロニカ黎明期の香りがする音色でPebreの音を良い意味でポップにしていたように思います。
そして本人は謙遜しますが、Pebreの中心である白石怜さん、ギターに口琴、自作楽器e-CLAMBONE, そして歌、と曲ごとにそれらを使い分ける素晴らしい演奏でした。
特にkazamamaでの彼の歌唱が忘れられません。小さなメガホンを通して聞こえる昔のラジオから聞こえてくるような声とシンプルでフックあるメロディとリリック。
音数を減らしたことでより引き立ったメロディは間違いなくあの日のハイライトの一つ。
曲中繰り返された、「ずっとふたりで」のフレーズは人数は違えど、Pebreの事を歌っているようでした。

約1ヵ月強の短い滞在の中で彼らは泡を含め4回のライヴをこなしました。
その内2回足を運びましたが、タブラと尺八奏者を加えてのセッション、また泡3にもご出演いただいたコマイヌといま最も勢いに乗っていると言えるドラマーJimanicaと共演など、セッション付いていました。
聞けばそのどれもほとんどリハで合わせることもなくぶっつけ本番のような感じだったらしいです。
しかしどれもそうとは思えないほどの内容で、その技術の確かさ、また楽曲の強さを思わずにはいられません。

いまは再びオランダの地にいるPebreにとって、今回の滞在が実り多きものだったことを願っています。


maro: LIVE PAINT

泡6で初めて使わせて頂いたSpecial Colors, 普段演劇や舞踏のイベントで使われることが多いだけあり、その魅力の大きな要素として舞台を作ることができる点が挙げられます。
今回をそれを生かして一段高い所で描いて頂きました。
写真でも分かる通り、どことなく和のテイストを含んだ作風で、実にドープな仕上がり。
DJタイムのみという時間的な制約があったにも関わらず、バシッと描いてくれた彼女に感謝を。
ライブペイントにあまり馴染みのない方からも好評を頂きました。
彼女も活躍の場が広がっており、今後CDやレコードのジャケットなどでその作品に触れる機会もあろうかと思います。追ってご紹介していきます。


最後になりましたが、盛況のうちに終えられたのもご来場頂いた皆さんのおかげです。
途中椅子を追加で出すなんて事泡ではそうそうありませんから。
とてもうれしかったです。本当にありがとうございました。

Our Bubble Hour vol.7

2009.03.08 (sun)
18:00-22:00

@loop-line cafe
1,000yen +1drink

LIVE:

青山政史 - aoyama masashi

Musicguitarや、写真家の斉藤夏美とのユニットAMAGUMOなどのプロジェクトを持ち、最近は自ら運営するレーベルからもdoor floor window名義で数多くの作品を発表している。たおやかな叙情性を感じさせるミニマルなギターフレーズと独特な音質・音響は、非常に淡い色彩に満ちた音楽性を湛えています。また音楽のみならず、写真、絵画などの作品も精力的に発表しており、今回その作品のいくつかを展示いたします。
http://www4.ocn.ne.jp/~amagumo/


戸井安代(piana.asuna等の作品にクラリネットで参加)、原川奈緒(asuna等の作品にピアノで参加)の二人による影絵とその劇伴を行うユニット。おもちゃのカラコロとした音と、静かに薄く広がるエレクトリックに処理された音、具体音とイメージ音が織りなす生々しいサウンドトラックと、クラリネット鍵盤楽器、ギター等を中心に演奏しながら、日々の生活(空間)から見い出される、身近な距離感のある音を探している。
http://www.myspace.com/azeekage

DJ: run, 

選曲: zu-hause, blackgum


千駄ヶ谷loop-line cafe
渋谷区千駄ヶ谷1-21-6 第3越智会計ビル B1
Daisan Ochi Biru B1 1-21-6 Sendagaya Sibuya-ku
http://www.loop-line.jp/