D.O.C.R a.k.a Yuta Matsumura

10月30日(sat) 10月31日(sun)の二日間開催する、D.O.C.R exhibition : THE ROOM


D.O.C.RことYuta Matsumuraくんと初めて知り合ったのは2年前の泡5の時でした。
その際ご出演頂いたZHA VHENOM関連のCDR作品のアートワークを手がけていたこともあり、当日物販にて大量のジャケットを陳列して頂きました。
約50枚ほどのジュエルケースに彼の手によるコラージュアートが封入されていたのですが、なにが凄いって一枚一枚全部違う作品、しかも印刷などではなく全て手作り!
この配信主流の時代になんと酔狂で、物作りへの愛情に満ちた行為かと興奮したのを良く覚えています。


これがそのCDジャケット。


その数カ月後に彼は個展を開きました。場所は高円寺にあるgallery45-8
その時の展示の様子です。



この時も彼は160点もの油彩作品を展示し、DMまで100種類も作るという、前述のCDジャケットよろしく文字通り大量のエネルギーを放ちました。
どれも入魂なのは言うまでもないのですが、偏執とも受け取れる彼の作品作りの姿勢にまたしてもブッ飛ばされたわけです。
聞けば美大の油画科を卒業しているそうで、それも納得の曼荼羅調の作品では彼のまた違う一面がうかがえるものの、そのラフなように見えて細部にまで神経を行き渡らせている作風に息を飲むばかりでした。



こうした創作活動の一方、デザイナーとしての活動も活発です。
自身のキャップ・Tシャツ等のブランド「AARGH」の運営。


また前述のZHA VHENOMらミュージシャン、アーティスト達でBAZ(BOOM AND ZOOM)を結成し、CDジャケットなどのアートワークも担っています。


今回はそのクリエイター集団BAZの一員としての名義、D.O.C.Rでの展示となります。
それは展示会場となるgallery WAWONの空間、東京オリンピックの年に建てられた古い一軒家の、時間をかけてでしか醸成できない空気感から何かを感じてのことでしょう。
展示タイトルであるThe ROOMから連想されるように、よりプライベートな部分での作品作りにフォーカスした内容になると思います。
作品一点一点から放出される物作りへの執着、エネルギーを感じて頂けたら幸いです。


最後にひとつ個人的なおすすめを。
D.O.C.Rは最近【Fuck Pack】なるシリーズでZINE(ときにCDジャケット)を継続して作成しています。
これはほんっとにヤバい!ぜひ御覧ください!