泡7をふり返る

our_bubble_hour2009-04-05


先日ループラインへお越し頂いた皆さん。ありがとうございました。おかげさまで大盛況と言ってよい空間だったと思います。
一方で会場レイアウト等でご不便をおかけした面もあったと思います。感謝と同時にお詫び申し上げます。


今回は初の試みとして、前半を展示ギャラリーとしてオープンし、後半をライヴイベントとする形式で行わさせて頂きました。


展示作品は絵画作品5点、写真作品1点の計6点、全てライヴ出演もして頂いた青山政史さんの手によるものです。
敢えて挙げるとするなら、布カンバス地に描かれた作品2点はその製作方法も含め本当に素敵な作品でした。
青山さんの絵画作品は白地のカンバスに黒の線描と言った作風が主ですが、直接カンバスに描いているのではなくカーボン紙の上から原画をなぞって、また時には加筆をして描きあげているそうです。
あの独特で儚げな線の揺らぎはそう言った工夫の元で表されているのかと関心しきりでした。
余白を多く取った感じも含めて、空気を描いたとされる朦朧体をも髣髴とさせる素敵な作品群でした。
こちらから作品例が見れますのでぜひ。
http://andland.info/doorfloorwindow/abcdabc/index.html


そして展示中は泡のレジデントDJであるrunさんのロングセットが流れていました。
個人的にはかなり起伏に富んだプレイだったように思います。
例えば中ごろから後半にさしかかるあたり、少しダークながらもメロディアスな展開が続いていて、青山さんの作品の見え方に変化がついているようでとても感じ入るものがありました。
作品の雰囲気をより引き立たせる音もさることながら、作品の違った面を引き出すようなプレイとでも言いましょうか。
懐の深さと言いますか手前味噌ながらさすがと思わずにはいられませんでした。


LIVEの一番手は畔のおふたり。なんといいますかちょっと言葉にするのが難しいです。
すでにリリース済みのDVDとは違う影絵映像作品だったのですが、素晴らしいの一言につきます。
写真にもありますが、足踏みミシンの所なんかもう軽く涙腺にくるぐらいの勢いで。
いずれまたDVD化もされることと思いますので、ぜひご覧下さい。ホントいいです。
演奏の方は玩具楽器なども多く取り入れた音で、影絵の雰囲気とのマッチングもばっちりでした。
かと言っていわゆるBGM的な感じでは決してなく、双方が交じり合ってひとつの表現であることは間違いないです。
上記の絵画作品と音楽の関係とはまた違う、不可分であるものとでも言いましょうか。
そして終盤、戸井安代さんのクラリネットと原川奈緒さんのピアニカが合奏された瞬間たるや!
全身総毛立ちました。


畔の演奏の後登場したのは、選曲者としては初参加のblackgumさん。
泡5のフライヤーデザインをやって頂いたあの方でございます。
これがまた泡の新機軸を垣間見せてくれたかのような選曲でして、比較的ぐっと聞き入る感じの音が多い泡では、いままでにない雰囲気を作り上げてくれました。
いわゆるシャンソンなどの枯れた雰囲気の曲などを繋いでくれて、イラストレーターとしてのセンスが選曲にもしっかり表れていたように思うのです。
ラストナンバーでユーミンルージュの伝言がかかった時など確実に会場の温度が上がってました。
DJイベントでの泡なんかもおもしろいかもなーなどと思ってしまう、そんな時間でした。


青山政史

いつか泡に出て頂こうと思い続けやっと念願かないました。
その発表音源の多さとは真逆でライヴの機会は少なめなだけに待望でした。
リハーサルの時点でそれは明らかだったのですが、まさに青山政史の音!としか形容できない音色。
一時期のエリック・クラプトンのギターの音色をしてウーマントーンと表しますが、例えは大げさかもしれませんが、一聴してそれとわかる青山さんならではの音色なんです。
さらに複数人で演奏してるのではと思えるくらい多重的に音が重なっていくのですから。
ギター一本で良くもここまで表情豊かに。。。と言った演奏でした。
サウンドセッティングの力足らずけっこうノイズ交じりの場面も多かったのですが、終演後それすら味だったと言ってくれた方が何人もいて、その演奏の素晴らしさをあらためて思い知った次第です。
ここでの演奏のちょうど一週間後に再び青山さんが出演されるイベントがあって遊びに行ってきたのですが、そこでは泡の時とはまた違ったギターをパーカッシヴに爪弾くような演奏も見受けられ、まだまだいろいろな表現をお持ちのようです。
当日は物販にて新作の絵画作品集'the express way to kirakiraland'も出品いただきました。
これがとっても素敵なんです。機会がありましたらぜひお手に取ってみて下さい。

最後を閉めてくれたのはzu-hauseくんのDJプレイ。
今回は彼のfavoritばかりを繋ぎ合わせたベストセレクト的な選曲だったようで、過去の泡でもかけていた曲などもまた折り込まれていて、良い音楽を様々な人にアナウンスしたいという彼の思いが端的に表れていたのではないかと感じました。


次回のOur Bubble Hourですが、5月30日の土曜日を予定しております。
近々に詳細含めご案内できるかと思いますので、ぜひチェックしてみて下さい。
最後になりますが、ご来場頂いた皆さんありがとうございました!