comainu & nakao:::

今回LIVEをやって頂くnakao:::さんとコマイヌのお二人。
OBHはベッドルームミュージック・ヘッドホンミュージックと呼ばれる様な音楽を、ほんの少し場所を変えて鳴らしてみたいということを念頭に始めました。
vol.1-vol.2と終えてその考え自体はなにも変わってないのですが、次回はほんのちょっとでも屋外の感じを出せたらなと思っていました。
そこで割と直ぐに浮かんだのがnakao:::さんとコマイヌの音でした。

nakao:::さんは巷で話題のフリーマガジン"schole"付属のコンピレーションCDに楽曲提供するなど、今後注目のアーティストです。
ギターを基調として非常に個性的な音色をレイヤーして独特の開放感を生み出す曲を作る方で、何度か拝見したライヴでは特にその開放感が増す感じが個人的にはしています。
また写真や映像なども手がけていて、そのせいでしょうかなんとなくいつか見た風景を喚起させられるのも魅力です。

コマイヌのお二人はむしろ野外の方が似合うんじゃないかってくらいでして、2005年にはなんとフジロックフェスティバルにも出演なさっています。
一方いわゆるクラブシーンでの活躍も多く、俺が最初にライヴを見たのもクラブだったりします。
そのフリーキーな演奏スタイルは適度なゆるさの中に、女性にしか出しえない温かさといいますか優しさがありまして、なんと表現すれば良いんですかね、季節季節の空気感みたいなものを感じ取れるとでも言いましょうか。
タバコと酒の匂いに満ちたクラブの中でそれはとても新鮮な印象と驚きを残してくれました。

それとどちらにも共通しているのは、ある種の郷愁を呼び起こされる点でしょう。
それはそれぞれの胸の内にある過ぎた日の春の甘い空気だったり、夏の夜の匂いだったり、夏の終わりの朝の空気だったり。
実に適当なことを申してますがそんな感じなんです!お願いわかって。

実験的であっても決して小難しくはなく、むしろ開放感さえ感じ取れる異なる2組の音楽。
それぞれの個性はもちろんなんですが、その上での男女差なんかも感じ取れるかもしれません。
4/19土曜日Our Bubble Hour vol.3. ぜひお楽しみに!