泡5終了

our_bubble_hour2008-10-24


10/15(wed)千駄ヶ谷はloop-line cafeにて開催いたしましたOur Bubble Hour.
まずは御来場下さったみなさん。本当にありがとうございました。
皆さんのおかげでとても良い空間が出来上がったと思っています。

今回のライヴアクトは今ままでになく振れ幅の大きい好対照な二組であったと感じています。



1組目の山口晋似郎さんは一台のオーディオミキサーと三つのグラス、そしてそれを弾く一本の弦を用いた演奏でした。
スピーカーはなんと補助的に置いてあるミニスピーカーのみを使用。
ミキサーから、そしてグラスを奏でたフィードバック音のみで輪郭のハッキリした濃密な音像を立ち上げてくれました。
ちょっと上手に表現ができないのですが、お店の中の空間の隅々まで山口さんの生み出した「音」で満たされていて、まるで呼吸するとその音が肺の中にまで入ってくるかのようなそんな錯覚を感じるようでした。
本当に素晴らしく、未知なる音楽を体感できるひと時でした。



千葉広樹×ZHA VEHNOMのライヴは薄明かりの中行われました。
堆く積まれた機材、太く異様な存在感のコントラバス、直立不動でサンプラーを操る長身の男。
その姿が暗がりの中で物凄い存在感を醸し出していました。めちゃくちゃカッコ良い。
固い音色のドラムブレイクスにシャープでエレガントなベースラインが絡みつき、それを一歩踏み外すと制御不可能になりそうな雰囲気のダブミックスで飛ばしまくる、硬派なライヴでした。
演奏が終わった後、カッコ良かったと一言伝えた時のニカッとした不敵な笑顔がその音と相まって印象的でした。
いわゆる踊れるだとか、ノリが良いと一口では到底括れないビートがそこで鳴り響いていました。




偶然にもDJ陣も2組でした。
zu-hauseさんは真骨頂である、フィールドレコーディングとドローンを織り交ぜつつ、おそらく初めてであろうビートのある曲をも叩き込んでくれました。
彼の選ぶ曲はいつも新鮮な驚きに満ちています。
runさんは終盤の展開が本当に素晴らしかった!
いつも2〜3曲をミックスしながら独自のプレイを展開していますが、今回はアコギの旋律を主軸として実に叙情的かつドラマティックな空気を作り出していました。
ホント毎回毎回違った引き出しを開けてくれてます。一体いくつあるんだろうってくらいに。

手前味噌ではありますがこうして振り返ってみると、あの日のloop-lineは本当に様々な、荒唐無稽なくらいに様々な音が飛び交っていたなあと思います。
期せずして立ち上がった振れ幅が実は今回の泡の肝だったのかも知れません。

最後繰り返しになりますが、御来場頂いたみなさんに心から感謝いたします。
次回の準備も始まっています。またお会いできる日を楽しみに。